私は今日も仕事に精を出しております。
今日は素焼きで良く板皿が割れると言う方が居られますが、素焼きでの
失敗を少なくする窯詰め方法を参考になればと思い記します。
①板皿の場合、表と裏になるべく均等に熱(熱カロリー)が当たるような
詰め方が望ましい。
②板皿の重ね焼きには要注意。(加重による破損も含む)
③浮かすがベスト
④充分な乾燥(ろくろ作品なども大切ですが更に慎重に)
⑤焼成時間をゆっくり長く
大まかに記すとこのような事ですが、逆に言えばこの5点に逆らって焼けば
かなりリスクが出ることにつながります。
当工房では板皿を詰めるとき基本は立てる、それも長い方を縦にして詰めます。
(正方形はどちらでも可)
更に左右ずらして重ねます。
こうする事で①~③まではほぼクリアすることです、③の完全浮かすことは無理ですので
接地面が点に近い置き方をします。
左右ずらして重ねることで熱が表・裏面に均等に回ると思います(意図的に隙間を作る)
フラットな置き方は棚板との隙間が少なすぎて温度差が生まれ、割れにつながる
要因になりますので、もしフラットに焼くなら硅砂やシャモットなどで隙間を作ると
よいと思います。(底面に切り込みや足付が有るものは別)
ついつい重ね過ぎる傾向の方は重量による失敗も考えてください。
フラットの重ね焼きほど怖い物は無いと思います、特にフラット皿や型による皿は
きれいに重なり過ぎて危険度大と考えます。
何故なら作品と作品の隙間が少なく何度も言うようですが熱が均等に回らないことです。
私も過去に何枚も失敗しました、灯油窯で焼成時間3時間30分~4時間
が当たり前と考えていた時期今じゃ考えられないですが(笑)
もし私みたいに(居ないかな?)勘違いして焼いている方居ましたら、焼成時間を
倍にして焼くだけでもかなり割れなくなりますよ。
今回記したことは作りが完全であることが条件で、やはり作りが一番大事と考えてください。
この条件が無ければどんなに慎重に焼いてもダメな物はダメです。
読んで下さった方が少しでも参考になり、一枚でも多く作品が成功することを祈ります。
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