更なる進化を求め

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今まで使っていた粘土を大幅に変更しよう思い試作品を作りました。

写真では解りづらいですが、右が鉄分の多い赤土50%に半磁器を50%を
ブレンドした試作品で、左側が右より鉄分が少ない試作品です。

何故ここに来て大幅に変更するのかと言えば、単純に「強度を増す・滲みない」
ための改良ですが、このところお店のオーダーが多くなり
上記の2点を改良しなくてはいけないと思いました。

今まで何度かお店のオーダーで納品をしましたが、この問題で追加のオーダーが
少ない点がとても気になっていました。(作品に魅力が無いのかな?)

「土物なので使う側がもう少し気をつけていただけると良いのですが」と言う
のはこちらの言い分で、確かに器好きのご夫婦が大切に使っていただけるお店は
別として、数人のスタッフを使っているお店は土物の壊れ易いなどの細かい教育は
難しいと思います。(全員が器に興味がある訳では無い)

手洗いオンリーで陶器も磁器も一緒に洗ってしまうお店は特に破損が激しく、
ならば少しでも壊れにくい器を作るしかないので、今回の試作品となった訳です。

進歩なのか後退なのかは知りませんが、時代が変化しているのは確かで、
陶器の世界で顕著に変わったと思うことは、「染み=味」が「染み=汚れ」
となってきています。(何処まできれい好きになって行くんだ日本人!)

食洗機・IH・レンジ・オーブンなどの家電に対応する作品。

和食・洋食(フレンチ・イタリアン・中華・・etc)に対応する作品。
研究課題は沢山ですが自分のスタイルを崩さずチャレンジしなくては
いけないと思います。

試作には磁器土を混ぜた赤の半磁器もトライする予定ですが、どうなるでしょうか?

写真のマグは粘土の変化を確認するのに解り易いと思いました。
(板皿でも良いのですが、持ち手の重みでの変化が直ぐ解るので)





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