自作粘土の飯碗
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車で40分ぐらいの所にある粘土、この一帯は温泉が近くにあり、熱水作用によって粘土の出来るタイムをワープしてあっという間に粘土に...。

本来なら自然風化でゆっくりと進む粘土化がベストでしょうが、こういうワープ粘土の中には癖があって面白い粘土も有る、この大滝の粘土もその一つかも知れません。

とは言っても熱水作用で出来た粘土でも、それなりの時間は必要で、早すぎるものは硫化鉄を含んでいて、焼成段階で硫化水素となり大気中に...俗に言う混ぜるな危険って何処かで聞いたことありますよね?これになります。

温泉によくある硫黄、簡単に言えば粘土に硫黄が混ざっていると考えて下さい。


大滝の粘土はかなりの時間を経過し地上に隆起しているので、雨風の影響で焼物には悪い成分が少なくなったと思われます。
自作粘土を作ると言っても色々な成分や粘性など癖があるので、自分に合った杯土にする楽しみもあり、先人の陶工は現代のように化学的に調べる事が先ず無かった中で、試行錯誤して見つけたこと本当に頭が下がります。

今回の飯碗はシリーズの中で雪氷の赤バージョンになり、自作粘土を使うことの意義...他に無い風合いを出す、これしか無いです!


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