今日は本焼き、陶芸の焼き方には大まかに酸化焼成と還元焼成があります。

簡単に説明しますと、酸化焼成は空気を充分送りながら焼き上げる完全燃焼となり、還元焼成はある温度に達したら空気を抑えながら焼き上げる不完全燃焼と区分けされます。

詳しいことは省くとして、還元焼成の中でも冷却還元なる焼き方があり、今日はその冷却還元での焼成でした。

還元焼成はある炉内温度に達したら今まで充分空気を送って焼いていたのを、空気を抑えてトップの温度例えば1250℃の最高温度設定まで焼き上げて行き、後は酸化焼成で一定時間キープし、終了となります。

冷却還元はトップの温度に達しても還元状態をキープし、徐冷段階である温度になるまで還元状態をキープして焼く方法です。
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ある温度とは私の場合1000℃と決めています、理由はこれといって明確な答えは無いのですが、以前は900℃まで還元をかけていた時がありましたが、稀に土肌が茶色くなる事が有り、今の1000℃に落ち着きました。

1000℃以上高い温度は試していませんので、ハッキリとは言えませんがもう少し高くても大丈夫かなと思っています。

冷却還元で焼く目的は何?
これは鉄分の入っている粘土…一般的に売られている赤土ですが、酸化では薄茶色、還元では濃茶色ですが、冷却還元では茶黒色又はグレー黒となる事です。

釉薬も多少違いがあり、軽く吹き付けると赤金色になりとても魅力が有ります。

焼成段階で多少煙が出ますので、都会のど真ん中では無理かと思いますが、ローカルのGAKUの工房では隣に家がないので、堂々と出来てローカルの強みって所ですね笑!


灯油窯・ガス窯・電気窯焼成方法が違うだけでも風合いは変わるのが陶芸の難しさ、その中でまだまだ私たちが知らない焼き方は有ると思っています。

色合いとなればどうしても釉薬に意識がいってしまいがちですが、焼き方はオリジナルを出す隠れた技法があるはずと密かに思うGAKUです!(記したら密かじゃ無いね笑)


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