GAKU blog 新たな作風を求めて!

吉田南岳が手掛けるCERAMIC-STUDIO GAKU

カテゴリ: 粘土

11月に入っても雪らしい雪が降っていない。

昨年は10月末には一度降ったが、今年は遅いようです。

北海道では11月に入ると、冬タイヤの交換の目安にしていますが、どうも今年は例年とは違う感じ、天気予報を観ても氷点下になる予想が無い。

仕事的にはとても良いことですが、農作物には果たしてよいのか…?

さて作業の方は
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石膏型での作業

板に伸ばした粘土を石膏型に押し当て起こす技法。

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型を外すとこんな感じ。
まだ口元の処理はしておりませんが、楕円鉢の完成!

さすがにろくろでは楕円形は難しい、せいぜい丸く作って楕円に変形させるくらいですが、もち上げた側がどうしても高くなり、水平にカットしなくてはならなくなります。

石膏型ならその心配もなく、尚且つ削りという作業が無いことや、ほぼ同サイズが出来ることが利点となります。

作る形で技法を選んで進めていきますが、稀に技法のコラボも有ります。
例えば大きな壺などは、最初ロクロで途中から紐積みで大きくしたり、板の粘土を筒形にして紐で足して花入れなどにしたりと…技法のコラボと言えます。

いろいろな技法を身につけることで、作れる形の幅が広がることはとても大切で、目標の形に向かう上で、選択肢がある事は完成度を上げることにも繋がります。

電動ろくろが難しいから、板と紐だけでは幅が広がりません、まず覚えてからどの技法が最善か選べる技力を持ちたい!


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陶芸を始めた頃、最初に作ったのが湯呑みでした。
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電動ろくろを使い始めたときも基本は湯呑み、切立ちと言うのかとにかく基本として何百個も挽いた!

今思うとこの角度が大切で、倒していけば飯碗、更に倒していけばお皿…理にかなっているのかも知れません。

当時は腰の所が厚くて削りで時間を取られ、尚且つ思っていた形にならなかった事を思い出しました。

真っ直ぐな形って、思っていたよりかなり難しくて、てこずった記憶がある!

今はすいすいと挽けるけどね笑。

当時があって今がある…陶芸を始めて間もない方がGAKU blogを読んでいたら…大丈夫!プロだって昔はど素人でしたよ笑、四苦八苦当たり前でろくろの上で自分がくるくる回っていた夢も見ましたから爆!

短時間で習得出来るほど簡単じゃ有りませんし、形が変われば更に力加減や指の位置、目線なども変えなきゃならない…それでも思い通りの形が出来るように成ったら、これ程楽しいものは無いです。

土の素材をろくろの道具を駆使して、造り手がどの様に形に変えるかは、その人のセンスに掛かってきます。
GAKUも未だに形には悩んでいます!笑

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先日ニセコの帰りに採ってきた粘土。
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先ずは乾燥

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いろいろ混ざってますね!

雪が降ると殆ど作れなくなる、正確に言えばマイナス気温になると作れなくなる。

乾燥して粉砕(ひたすら手で笑)したのち篩掛け、補うもの混ぜて攪拌し、石膏鉢で水分を取って寝かせます。
ここまで行くのに日数が掛かるので、今季の自作の粘土作りもこれが最後かな…。

冬場は粘土も凍ってスコップじゃとても無理、来年の春までは無理になります。

粘土の精製方法は水簸はせず、乾式という方式で篩に通してただけなので不純物も入りますが、それはそれで好きな風合いになりこの方式でやっています。

短所も有ります、焼き締まりが弱いことで器として多少脆さが有り、水漏れまではいかないが滲む事が起きやすい。

風合いを求めると、ここがボーダーラインの別れ道で意図して焼く事を選択しています。


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工房から歩いて2分ぐらいで浜辺に出る…近いなぁ!
何年も前に拾って来た貝殻
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フォルムが綺麗!

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自然の練り込みには脱帽でしよ!

たかだか10cm程の大きさ、甲羅を持つ生物の不思議、成長と共に甲羅も大きくなるのか?よく分からないが年輪のような模様が何とも綺麗です。

一瞬では創り得ない時間という時がそこには有る、1秒でも早く作り、生産性を上げることに企業は重点を置き利益を生む現代社会の構造!

私のやっている事はさて?

確かに数を作る点で電動ろくろで量産は可能、しかし限界はある、機会ロクロや石膏による鋳込みには敵わない!
数をたくさん作る事は生産性を上げる…量産して薄利多売で収益を確保する企業ではないことは確かである。

1秒でも早くでは無く、1秒でも手を抜かない…。

器は雑器とはよく言われます、雑な器=安物と解釈すれば私の器は雑器とは決して思わない!
使えれば良い(確かに使えなくては意味が無い)と考えるのではなく、楽しく使える器であって欲しい!。

そう意味でも
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自分で粘土を掘り精製して、ろくろを挽き丁寧に作る器をこれからも止めることはない!

どんなに科学が進んでも、人の温もりを感じる手作業は忘れては欲しくないですね!

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たかが飯碗されど飯碗…。
そんな気分の一日です…。


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北海道はめっきり朝晩が涼しくと言うより寒くなってきました。
気温も10℃を下回る…やっぱり寒い!

今日は石膏型での鉢づくり
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せっせとスライス、せっせと伸ばして、せっせと乗せる笑!

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ドライヤーである程度固めて起こしてほぼ完成!

明日口元仕上げて終了…夜作ったので明日ね。

今回は地元粘土で沫雪の白となりますが、さくい粘土なので結構気をついます。
熱水作用で出来た鉄分が多いカオリン系のさくい粘土、耐火度が有るのでしっかり焼きます。


雪が降る前に、今年も粘土調達に行かねば間に合わない!
スコップとバケツと長靴持ってここ掘れワンワン…笑!

作るよりここ掘れワンワンが大好きなGAKUです。


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