GAKU blog 新たな作風を求めて!

吉田南岳が手掛けるCERAMIC-STUDIO GAKU

カテゴリ:粘土 > 大滝土

先日ニセコの帰りに採ってきた粘土。
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先ずは乾燥

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いろいろ混ざってますね!

雪が降ると殆ど作れなくなる、正確に言えばマイナス気温になると作れなくなる。

乾燥して粉砕(ひたすら手で笑)したのち篩掛け、補うもの混ぜて攪拌し、石膏鉢で水分を取って寝かせます。
ここまで行くのに日数が掛かるので、今季の自作の粘土作りもこれが最後かな…。

冬場は粘土も凍ってスコップじゃとても無理、来年の春までは無理になります。

粘土の精製方法は水簸はせず、乾式という方式で篩に通してただけなので不純物も入りますが、それはそれで好きな風合いになりこの方式でやっています。

短所も有ります、焼き締まりが弱いことで器として多少脆さが有り、水漏れまではいかないが滲む事が起きやすい。

風合いを求めると、ここがボーダーラインの別れ道で意図して焼く事を選択しています。


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北海道はめっきり朝晩が涼しくと言うより寒くなってきました。
気温も10℃を下回る…やっぱり寒い!

今日は石膏型での鉢づくり
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せっせとスライス、せっせと伸ばして、せっせと乗せる笑!

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ドライヤーである程度固めて起こしてほぼ完成!

明日口元仕上げて終了…夜作ったので明日ね。

今回は地元粘土で沫雪の白となりますが、さくい粘土なので結構気をついます。
熱水作用で出来た鉄分が多いカオリン系のさくい粘土、耐火度が有るのでしっかり焼きます。


雪が降る前に、今年も粘土調達に行かねば間に合わない!
スコップとバケツと長靴持ってここ掘れワンワン…笑!

作るよりここ掘れワンワンが大好きなGAKUです。


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後10日もすれば、社会で言う新年度ですね。
長い冬のトンネルからやっと抜け、新緑が始まる時季になって来ました。

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自作粘土で作った作品に、更に上絵を施し再度低温で焼き付けます。
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一度上絵を全部塗り、二回ほどきれいに拭き取ります。
飯碗なら中も拭き取りやすいですが、筒ものは手が入りづらくて大変!
右側がきれいに拭き取ったもので、これを低温で焼きます。
カップ&ソーサーのオーダーまあり、それが揃うまで一窯分にはなりませんが、一緒に焼き付けます。
トータルで3回の焼成...長いなぁ〜!

オリジナルの追求には3回だろうが4回だろうがとにかくやらねば!

凍裂の緑色、解決の糸口が見つからず山で例えると5合目辺りを登ったり下がったりしている始末!
あぁ〜あ難題山積み状態、やっと長い冬のトンネルから抜け出せそうなのに、仕事は未だ長いトンネルの中でもがいてます笑。


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昨日ロクロ挽きした作品、今日削りました。
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削った後、カッターでのカッティング、カッターを持っている人差し指が痛くなりました。

完成はこちら
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本焼き後、上絵具を一度全体に塗りその後スポンジで綺麗に拭き取り、800℃で焼き付けて完成です。

自作粘土の効果は、釉薬の付きが濃くその結果縮れとピンホールが市販の粘土よりハッキリと出ることです。

自作粘土を使う意義とは、他には出せない風合いを求めた結果即ちその粘土の効果を最大限に引き出すことと思ったいます。


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自作粘土の飯碗
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車で40分ぐらいの所にある粘土、この一帯は温泉が近くにあり、熱水作用によって粘土の出来るタイムをワープしてあっという間に粘土に...。

本来なら自然風化でゆっくりと進む粘土化がベストでしょうが、こういうワープ粘土の中には癖があって面白い粘土も有る、この大滝の粘土もその一つかも知れません。

とは言っても熱水作用で出来た粘土でも、それなりの時間は必要で、早すぎるものは硫化鉄を含んでいて、焼成段階で硫化水素となり大気中に...俗に言う混ぜるな危険って何処かで聞いたことありますよね?これになります。

温泉によくある硫黄、簡単に言えば粘土に硫黄が混ざっていると考えて下さい。


大滝の粘土はかなりの時間を経過し地上に隆起しているので、雨風の影響で焼物には悪い成分が少なくなったと思われます。
自作粘土を作ると言っても色々な成分や粘性など癖があるので、自分に合った杯土にする楽しみもあり、先人の陶工は現代のように化学的に調べる事が先ず無かった中で、試行錯誤して見つけたこと本当に頭が下がります。

今回の飯碗はシリーズの中で雪氷の赤バージョンになり、自作粘土を使うことの意義...他に無い風合いを出す、これしか無いです!


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